論文執筆のための実戦的方法

これまで教えてきた論文執筆に必要なことを書いていきます。

ひたすら集める えっ、何を?

ここからは行動です。

 

まずはひたすら集めましょう。

って、何を集めるの?

 

「論文」を集めるのです。


いわゆる、先行研究と言われるものです。

大学の先生や研究者の人たちは、日々研究を行い、たくさんの論文が

発表されています。

 

自分のテーマに近い(近そうな)論文を読むこと

 

これは論文執筆には必須です。

 

そこで、この先行研究である論文を集めることがやるべきことです。

それも、1つや2つという話ではありません。

関連するだろうと思われるものを、可能な限り集めてくるのです。

(頭は使いませんが、体力は必要です)

 

やり方は簡単です。

 

まずは、集めないといけない論文のリスト作りです。

とはいっても、難しくありません。あるサイトで検索するだけです。

 

国立情報学研究所の「cinii」

 http://ci.nii.ac.jp/

これはすごいサイトで、なおかつ無料で使えます。

 

日本の論文を網羅したデータベースですから、

キーワード検索で論文を引っ張ってくることができます。

検索した結果をプリントしたら、リストが完成です。

 

そこで、「ぼんやり」と決定したテーマのキーワードを入れてみましょう。
そうすると、沢山の論文や参考書籍のデータが抽出されます。

 

ここで出てきたリストを元に、その論文や文献を集めます。

具体的には、大学の図書館とか、国会図書館などに行って、論文をコピー等を入手します。

(読むだけではダメです。後で必要となりますのでコピーなどで手元に置きましょう)

 

目標は、

         とりあえず、50文献

 

えっ、それって無駄な論文も読むということ?
となりますが、それは次回説明します。

テーマは「ぼんやり」の状態で走り出す

みなさん、執筆要項は手にいれましたか?

簡単なことですので誰でもできることです。

 

さて、第一のハードルを越えたので次にいきましょう。

 

論文執筆にあたっては、「何を書くか」は非常に重要です

 

しかし、論文となるテーマを最初にうんうん考えてもおそらく時間の無駄です。

なぜならば、「何が論文のテーマとして認められるか?」がわからないからです。

 

おそらくですが、この記事を読んでいる人のほとんどは、

私はこのテーマといって決めたところで、論文とならないことのが多いでしょう。

 

では、どうしたらよいか。


とりあえず、

    「方向性だけ決める」

                           ということです。

 

例えば、「アパレル産業のマーケティング」 くらいの「ぼんやり」したテーマから始めてしまえばいいのです。

 

正直このテーマでは、「アパレル産業のマーケティング」というタイトルで論文を書ききれません。(一生かかっても書ききれないんじゃなかなぁ?)


実際には、「アパレル産業のマーケティング」から調査を始めて、だんだんテーマが絞られてくるはずです。

 

しかし、

 

絞り方が解らない状態で、悩んで時間を浪費するのはもったいない。

 

そのためには、「ぼんやり」したテーマを決めたら、行動に移しましょう。

一番最初にやること -ちゃんとやっていますか-

論文を書くにあたって一番最初にやること、それは・・・


執筆要項を入手すること


なんだ、当たり前じゃないと思いますよね。
これ案外、皆さんやらないんですよね

読んでいても文字数とかその程度。
確かに文字数も重要です。

 

しかし、

「どのような決まりを守って

       執筆しないといけないか」

これはすごく重要です。

 

例えば、文章のフォント、章番号の付け方、文字サイズやフォント、
更には、註の付け方、参考文献の提示の仕方 などなど。

 

まぁ、後からやればいいじゃん!!って思うかもしれませんが、、、
実際には提出間際は瀬戸際で
「そんなことまでやってられない!!」という状況になりかねません。

 

もっと言いましょう。


論文の審査にあたっては、

お作法「形式要件」ができていないと、

         思いっきり叩かれます

せっかく、苦労して書いたのに中身ではなく、

お作法でケチつけられるのも嫌ですよね。

時間切れで、こんな簡単な事ができないのはもったいないです。

 

やることは、簡単です。

「執筆要項を手にいれること」

そして、ワードなどでページレイアウトなどは設定してしまいましょう。

まずは、ここからスタートです。

はじめに - 論文を書くための必要な行動-

数年前、社会人大学院生をしていました。

 

昼間は勤務してますから、時間は限られています。
そこで、我流の方法論で論文を執筆しました。

(もちろん、いろんな情報調査はしましたよ)

その後、論文執筆でどういう行動したかを同期や先生と話をしていたら、

翌年から、後輩に論文の書き方を教える立場になってしまいました。

(もちろん、先生からのオーダーです)

 

私が教えたのは行動の仕方です。

 

(論文を完成させるためには)

どういう行動をしなくてはいけないか?

 

それも、本格的な論文を書くのは初めてという人向けです。

 

この情報がなぜ必要か?

実は、論文執筆の情報はありますが、どういう構成でとか
こういう文章を、みたいなものはたくさんあるのです。

しかし、どういう行動をすべきか、というものは皆無でした。

結局、みな間違った行動、もしくはどうしたらよいか迷ってしまい、
時間の浪費をしている場合が多いのです。


論文執筆の実戦的方法論とは、、論文執筆にあたってどういう行動をしていかないといけないのか?
ということに焦点を当てるつもりです。


論文を書くのに苦しんでいる人の助けになれば幸いです。

 

※この内容は、経営学系の論文を書くのに編み出した方法なので、他の分野にも応用で

 きるかどうかはわかりません。