論文執筆のための実戦的方法

これまで教えてきた論文執筆に必要なことを書いていきます。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

主観と客観

論文において、 主観はほとんど書くところがありません。 大部分が客観で構成されているはずです。 ちょっと待ってよ、論文って 「自分の主張を書くものではないの?」 と思いますよね。 確かにその通りです。 なんか、一見矛盾しているように思いますが、、…

タイトルなんて最後に考えればよい

論文にはタイトルが必要ですが、、、 これは最後に考えればよいことです。 最初から、あれこれ悩む必要はありません。 タイトルは、論文の一番短い要約です。 論文の中身を 適切かつ的確に示すもの であるべきなのです。 大学の先生が論文を評価するときも、…

集めることと、捨てること

論文を書くために必要な能力は? と考えてみた場合、 集める 捨てる この二つに集約されます。 論文、資料を集めること 最初の段階ではこれが重要です。 勿論、体力もいりますが、、、 どこにどういう資料があるかという抽斗を もっているかどうかにも関わっ…

論文に書かれていることが絶対とは限らない

論文は、証拠をもって書き進めるため、 基本的に間違っているということはないように感じます。 しかし、 数は多くはありませんが、 間違っている場合があります。 私が遭遇した事例では、 業界全体の製造フロー図がどう考えてもおかしかった。 その業界の研…

次に読むべき論文

最初に集めた論文を全部読んだら、 先行研究調査が終わり、ということありません。 読まなければならない論文は次から次に出てきているはずです。 その次に読むべき論文をどんどんこなして行かなければなりません。 では、その論文とは、 1) その分野ではず…

先行研究がないことはない

時たま遭遇したのですが、、、 堂々と、 「先行研究はありません」と言い切る方。 残念ながら、こういった方は、非常に勉強不足の方が多かった。 私がやっているのは最先端の研究なので、とは言いますが・・・ そもそも、研究ということ自体、 これまでの過…

定性と定量 

演繹法と帰納法について書いたので、 ついでに、定性と定量にも触れてみましょう。 これは、 定性でなければならない とか、 定量でなければならない ということは一切ありません。 定性でしか書けないこともあれば、 定量でしかできないこともある。 ただ、…

演繹法と帰納法

論文を書く際の方法論として取り上げられることが多いですが・・・ どちらがよいかどうかとか、 論文書く前に悩んでいたりする人がいるのですが・・・ 正直、 どうでもよいことです なぜならば、 内容によって、 演繹法で書いた方がよい場合とか、 帰納法で…

論文を読むときに気をつけること

ペンをもって論文を読むというのは、前に書きました。 ここで、特に注意して目印をつけてほしいこと。 それは、キーワードです。 もっと言えば、 キーワードの定義 です。 論文で使用する言葉のほとんどは、定義した上で使用していきます。 ところが、この定…

「やりたいこと」と「できること」

論文でいろいろ相談にのってきましたが、、、 困った人は、たまにはいるものです。 一番困るのは、 「やりたいこと」と 「できること」の区別がつかない人です。 論文の場合、論証しなくてはなりませんので、データなり資料がないと 論証できません。 という…

外してはいけないモノ -量をやると見えてくること-

ある分野の論文を書こうとしたら、 絶対に外せない論文が存在しています。 しかし、そのようなものは最初はわかりません。ではどのようにして見つけるのか? これは、ひたすら論文を読む続けて量をやることで見えてきます。 沢山の論文を読んでいると、 1)…

文字数なんて怖くない -どうやって短い論文にするか-

論文の執筆要項を見て、まず恐怖を感じるのが文字数です。 5万字以上(A4で50枚程度ですね)とか見てしまうと、 不安になると思います。 そりゃね。 5万字も自分だけの言葉で埋めるというのは至難の技ですよ。 (もしくは、小説家とかですね) しかし、論文…